バリアフリーは、「バリア」を意味する障壁と「解消」を意味するフリーの造語であり、1974年に開催された国連障害者生活環境専門家会議の報告書に建築用語として登場したのが起源とされています。本来の目的は、身体障害者を含む高齢者が物理的障害と精神的な障壁を取り除き社会生活を快適に過ごせる様に環境を整えることであり、1982年に国連総会で障がい者に関する世界行動計画が採択されて世界で本格的に整備され始めました。千葉県では、段差を解消したノンステップバスや超低床電車などの整備が進められている一方でバリアフリー対応の賃貸物件の建設が遅れているのが実情です。千葉県は、令和7年から令和12年にかけて75歳以上の後期高齢者数がピークアウトすると推計されていますが、夫婦のみの世帯と若年世代の民営借家率が増加傾向にあるのでバリアフリー対応の賃貸物件のストックを増加させるべきと指摘されています。
千葉県は、後期高齢者数がピークアウトした令和17年以降も100万人以上の後期高齢者が存在するだけで無く65歳以上75歳未満の高齢者80万人前後で推移しており、高齢者向けの賃貸物件の建築が望まれている都市です。バリアフリーは、玄関の段差をなくしただけでも対応住宅と宣伝することができる制度上の矛盾が正されることなく使用されているのが現状であり、身体弱者の立場で言えばバリアフリー対応に関するレベル認定制度を策定して欲しいものです。バリアフリー賃貸の千葉のことならこちら